ジンです。
3300万円拾いました。
「え?ジンさんどこで拾ったんですか?私も3300万円拾いたいです」
とあなたは思っているかもしれません。
まぁこの話しには裏がありますので、どういう状況なのか順を追って話しますね。
土曜日の昼下がり14:30分、ミニスカ女の横で…
私は土曜日の昼下がりに、キャピキャピしたミニスカートの「チャンネー」がわんさか居るような街で、近所のコンビニまで歩いて飲み物を買いに行きました。
コンビニで飲み物を買って、出口の辺りでふと下に目を向けると、そこにレシートをほどのサイズの1枚の白い紙が落ちていたんですね。
そして、その紙を拾って裏面を見てみると何故かボールペンで「3300」と書かれていました。
私はふと心の中で
「何かのヤバい暗号なのか、、もしくはストーカーしている女の子の部屋番号か何かなのか、、」
などと考えてみたわけです。
特に周りにこの謎の紙の存在を気にしている感じの人も居ませんでしたので、私はそっとその「3300」と書かれて紙をズボンのポケットに忍ばせてコンビニを出ました。
家に帰ってさっきの「3300」と書かれた紙をテーブルの上に置いて、私は色々と考えたんです。
「一体この3300という数字はどんな意味があったのか」という事をです。
しかし、考えれば考える程どれもピンとこないというか、面白みにかけるなと思いました。
車のナンバープレート、友達の家の部屋番号、振込必要がある金額、あるいは買い物にかかった値段等、etc…
私はそこから15分ほどこの謎の「3300」と書かれた紙の意味を考えていました。
そしてふと思ったわけです。
「もしこれが3300万円の小切手だったなら、、、」と。
この瞬間私の頭の中で、色々な想像が荒れ狂う滝のように頭の中を駆け巡りだしました。
「盗むのか?3300万円の小切手を」「警察に追われるかな」
「誰の金だろう?」「タンスの中に隠そうか」「この金で海外に高跳びしようか」
「3300」というコピーライティング
今まで他人事として考えていたこの「3300」と書かれた謎の紙きれ。
しかしそれがいざ「俺のお金になるかもしれない」となった瞬間に、一気に『自分事』になり冷や汗をかくレベルで私の頭の中を幾多の思考が駆け巡ったわけです。
私は”これこそコピーライティングだな”と思いました。
そう。ではそれはどういう事なのかというと、、。
お客さんとは皆「忙しく」、誰かさんが書いた「面倒くさそうな文章」など誰も読みたくはないわけです。
なるべく変な広告とかも目にしたくないし、売り込まれるなんてもっと嫌だと思っています。
しかし、それがいざ『自分事』だと感じたら、、。
とだけ書かれた封筒があなたの家のポストの中に入れられていたら。
もちろん、怪しさや胡散臭さがあるのは否めないですが、でもあなたは、この封筒の中身を確認せずにいられますか?
果たして「もしこの封筒に書かれた事が本当だったなら、、」という欲望を振り切る事ができるでしょうか。
私であれば「胡散臭い」とは思いつつも、でも9割以上の確率でこの怪しい封筒を開封してしまうと思います。
ポスティング型DMの開封率は余裕で1%未満だと言われていますが、もしこの「37万円振り込まれる」とだけ書かれた封筒だったなら、他のポスティング型DMより飛躍的に高い反応率を叩き出すと思うんですね。
「3300万円が”俺のモノ”になる」
今回は私の体験談を話してみました。
「どうしても成約率が上がってこないんです」と悩んでいるコピーライターは腐るほど居ますが、私からみると皆「他人事」なお行儀が良すぎる文章を書いているからだなと思っています。
それは単語の使い方だったり、言葉の言い回しが「他人事」になってしまっているという場合が多いです。
もちろん、私も今回の体験でつくづく実感しましたが、それがたった「3300」とだけ書かれた短い言葉でも私は最初「他人事」として考えていました。
ただそれがいざ「3300万円が俺のモノになる」と考え始めたら、、。
一気にこの「3300」と書かれた紙キレが『自分事』となり、その紙キレの事で頭がいっぱいになったわけです。
このように、コピーを読んでいるお客さんに「あ、これ私のために書かれた文章だな」と思わせる事。
これが”売れる”コピーを仕上げていくためには非常に大事だという事です。
それを今回は少し「ストーリー調」で話してあなたに伝えてみました。
(、、、更に付け加えるならば、この記事の冒頭文である「3300万円拾いました」が”トリガー”になっている事に気付いて入る人はよくよくコピーライティングが分かっている人ですね。)
という事で今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回。
ジン
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